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線材加工Story vol.02

線材加工Story vol.02

加工困難なオイルテンパー線。発想の転換で安定品質を生み出す。

特殊材質の中でも非常に高い硬度を持つオイルテンパー線。
そもそも曲げることすら難しい材質です。

はじめは大型のNCベンダー加工機で曲げを試みるも、生産数を増やすと品質が安定しません。そこで金型を製作してプレスに加工に変更。が、次は金型がオイルテンパー線の硬度に負けてしまい、割れや欠けが出てしまう結果に。

最終的には部分的に取り替え式のカセットタイプの金型を製作。
一定生産数ごとに取り替えて製造したことで、品質・コスト双方を叶えることができました。

プロジェクトメンバー

プロジェクトメンバー

完成までを振り返って

西尾
「これは金型職人としてはいろんなアイデアを考えました。なんせオイルテンパー線はめちゃくちゃ硬い。金型が割れたり欠けたり・・・。そのたびにどうしようかと頭を悩ませました。」

信長
「一番最初はパワフルな大型NCベンダー機械で曲げてみようと。動力や動かし方を調整した結果、曲がった!これはいけると思いました。でも一つ二つと加工していくと公差が範囲内に収まらない。これはお客様に出すわけにはいかないので、金型の製作を提案して、社長や西尾さんと考えましたね。」

佐々木
「金型ができてこれで量産できる!と思ったけど、いざ生産数を増やすと、今度は金型が壊れる。割れたり欠けたり、改めてオイルテンパー線の硬さを思い知った。」

西尾
「なんとか試行錯誤して金型を改良してもやっぱり壊れる。納期も近づいてきて、やっぱりNCでやるほうがいいかと思って信長と相談しました。それでもやっぱりNCでは不可能だ、という回答で・・・。」

信長
「なんとかできないかと頭をひねって、機械を調整したり。それでも、どうしても難しくて。やっぱり金型をなんとかするしかないという結果になったんです。」

西尾
「色々と考えて考えて、閃いたのが単純なこと。壊れない金型を作るんじゃなく、壊れる部分だけ取り替え式にすればいいのでは?というアイデア。部分的に取り替え式にすれば、金型を一個一個作る必要もない。簡単な脱着式にできればいけるんではないかと思って社長に相談しましたね。」

佐々木
「そのアイデアを形にするために金型を観察。頻繁に壊れる部分をねじで脱着式にして、一定生産数ごとに取り替えることで解決できた。このときは本当にみんなよくやったと思ったな。」

信長
「ふとした西尾さんのアイデアですけど、これでお客様にも品質面でもコスト面でも喜んでいただけたし、いい腕を見せられましたね。」

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